2019年07月28日
お墓を建てるための土地を霊園に購入する時の注意点
お墓を建てるために近くの霊園に土地を購入しようと考えている人に、少し注意して欲しい事柄があります。その1つはその土地は所有権があるわけではなく、ほとんどの場合あくまで永代使用権しか持っていないという事です。
永代使用権とは、所有権のような他の人に対して何らかの制約を課せるような強いものではなく、あくまで霊園の中の1区画をお墓を建てるために独占的に利用出来る権利になります。ですので、お墓が不要になったからといって墓じまいをしてそこの土地を自由に売却する事は基本的には出来ません。
その他、第三者との合意があったとしても転貸出来ませんし、譲渡をする事も出来ませんので注意が必要です。そして、何らかの事情で手放す場合にも、今まで支払った永代使用料が戻って来る事はほとんど無いという点にも気を付けてください。
これは、日本の多くの霊園では、永代使用料はいわゆるお布施の1部としてみなされている事が大きな要因とされています。ごくまれに永代使用料の返還が認められた場合がありますが、ほとんどの場合は戻ってこないものと考えたほうが良いでしょう。
他にも購入した場所の境界がはっきりとしていない場合にも、隣人とのトラブルに発展する場合があるので注意しましょう。