2019年09月02日

一年忌(イヌイ)の墓参りの仕方

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沖縄県の一年忌(イヌイ)は本州で言う一周忌のことです。葬儀の一年後に行われますが、本州のとは内容が少し違います。お坊さんに読経供養をしてもらう人がいる事や初七日があるところは同じなのですが、沖縄はユタにも依頼したり自分達で済ませる事もあるようです。

流れとしては、まずは仏壇に御願(ウガン)をした後、お墓参りをします。四十九日以降、故人の魂は家からお墓に移るとされており、お墓へ案内するとこから一年忌は始まると言われています。お掃除をした後、花とお茶、酒、水をお供え物としてお墓に供えます。

お墓の左側にある氏神様の「ヒジャイヌガミ様」へお参りしてから中央のお墓へ御願(ウガン)をします。あの世のお金であるウチカビ(打ち紙)3枚と沖縄線香(ヒラウコー)3本を用意します。ヒラウコーを焚いた後、一年忌を執り行う事を伝え、文言を唱えてからウチカビを焚きます。

こうすることにより、魂は家に帰ります。地域によっては重箱料理(ウサンミ)の一部であるウチャワキ(お茶脇)も持っていくようです。その後はお餅とおかず重それぞれ二箱ずつ、合計4段ある「チュクン」を用意し、7個のお団子をのせた小皿と、二種類のお菓子を合計7個盛りつけた小皿を仏壇に供えます。

そして、焼香客にお料理を出します。