2021年04月09日

葬儀における供物・供花と弔辞のマナー

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葬儀において、供物や供花を香典に代える場合は、宗教によって異なるので注意が必要です。神式でも仏式でも、果物、和菓子、お酒は供えますが、お線香を供えるのは仏式だけです。また、キリスト教で供えるのは、生花に限られます。

神式や仏式では、花輪を贈ることがあります。特に公的な立場にある人や団体からは花輪が送られることが多いです。供物や供花を贈る場合は、生花店でそのように組み合わせて、式場に届けてくれる場合もありますので、相談すると良いでしょう。

また、特に故人と親交の深かった人は、遺族から弔辞を頼まれることがあります。頼まれたら、快く引き受けるのが礼儀です。正式な弔辞は、巻紙に毛筆で書きますが、現代ではワープロで印刷する場合も多くあります。弔辞を書いた紙は、奉書に包んでおきます。

弔辞には、故人の印象の深かった思い出を交え、3分程度に短くまとめ、個人的な思い出をだらだらと続けないようにしましょう。300字でおよそ1分間のスピーチになることを目安に、まとめます。弔辞を読むときは、弔辞を入れた奉書を手に持ち、遺族に一礼し、祭壇に向かい弔辞を読みます。読み終わったら、再び奉書に弔辞を包み、祭壇に供え、遺影に一礼して下がるのが葬儀のマナーです。